STADIAが話題だから、とりあえずPS Nowやってみた。

STADIAが話題だから、とりあえずPS Nowやってみた。

ついにGoogleがゲーム市場に参入を発表しました。サービス名はStadia。以前から噂があった通り、ハードウェアの存在しないクラウドサービスで、ある程度のインターネット回線を持っていればテレビ、PC、スマホと様々な環境でプレイすることができます。各方面から色々な意見が出ており、『業界をひっくり返す、革命的だ。』というようなポジティブな意見や、遅延などを心配する声、『時期尚早だ。』とようなネガティブな意見も聞こえてきます。価格などの詳細な発表は2019年夏頃にあるようでサービス開始は年内ということです。試してみたいですがサービス開始までまだ時間があるので、すでに展開されているプレイステーションのストリーミングゲームサービス、PS Nowをやってみてストリーミングゲームの可能性を探ってみることにしました。

TGSでもらったカタログ。

PS Nowについて


“PlayStation Now”(PS Now)は、クラウド技術を活用した“PlayStation”のストリーミングゲームサービスです。クラウドサーバーに格納された幅広いジャンルの“PlayStation 4”および“PlayStation 3”タイトルを、対応デバイスからストリーミング経由で遊ぶことができます。さらに、2018年9月26日から “PlayStation 4”で、タイトルの一部をダウンロード出来る機能が追加されました。サービスは定額制で、好きなときに好きなだけゲームを楽しめます。(公式から引用)

上記、対応デバイスというのはPC、PS4です。さらにPCはWindowsOSのみの対応です。

ということですが、実はこれは日本での話でアメリカではPS2のタイトルも楽しめます。ダウンロードもPS4タイトルだけでなくPS2タイトルもDL可。で上記の通りDLできるのはPS4での利用時のみでPCではできません。

技術的な問題 順番待ち

サービス面で私が最初に気になったのがこれです。順番待ちが存在すること

※ PS Nowでは、同時接続人数の上限に達した場合、プレイの順番待ちとなる事がございます。(公式から引用)

これはなかなか見過ごせないですね。現在最新作がPSNowで配信されることはありませんが、もし最新作が配信された場合、順番待ちがとんでもないことになる事になるような気がします。ただ実際2週間ほどやってみた感じですが、順番待ちになったことは今の所ありません。タイトルに最新作がないから、もしくは今回私が試しにプレイしているタイトル(ブラッドボーン、デモンズソウル)が人気がない、あるいは比較的古いタイトルといった理由かもしれません。

STADIAの場合、この辺はどうなるんでしょうか?Googleほどの企業ですから莫大な予算をかけてやるでしょうし、エッジサーバーも200カ国、7,500以上用意するということで技術的には自信がありそう?なので技術的問題はクリアしているのかもしれません。

DLCが使えない

これは最近DLできるようになったことで一部解決しました。DLはPS4のみで利用でき、タイトルも一部のものに限られるます。つまり、DLしたタイトルにはDLCを適用できるということです。もちろんDLCは別途購入しなければなりません。

値段の問題 けっこう高い…?

その性質を考えればしょうがないのかもしれませんが1ヶ月2,500円は高いです…!キャンペーンなので1ヶ月900円でやっていましたが、このキャンペーン価格でようやくNetflixとほぼ同等の価格…。映像とゲームという違いはあるものの、やはり躊躇してしまう値段だと思いますね…。2ヶ月で5,000円ですので2ヶ月で必ず1本以上(ゲームソフト1本5,000円として)ゲームソフトを買うと言った方はお得ではあるかもしれません。1番安いプランで3ヶ月5,900円、単純計算1年で23,600円。PS4なら現在の価格で最も安いもので約30,000円、ソフト一本約6,000から7,000円と考えれば安いのかもしれません。ただ繰り返しますが、最新作はないのでこの例えはしっくりこないかもしれません。

マイクロソフトがアメリカで提供しているXbox Game Passはストリーミングサービスではありませんが、月額9.99ドルでマイクロソフトの最新作ファーストタイトルも含めプレイできるので、コチラぐらいの価格なら納得できるかもしれません。ただし、こちらはDLして利用するものになります。

実際やってみた感想は?

主にデモンズソウルをプレイした感想ですが、遅延を感じることはほぼほぼありませんでした。

まず私のネット環境は固定回線でIIJひかりというプロバイダを利用しています。いわゆる光コラボのプロバイダで速いといわれるプロバイダではありませんが、日々ネットを利用している感じではそこまで遅いといった感じはありません。Ookla speed testで計測、場所は関東、2019年4月現在、平日夕方測って古いMacBook ProのWi-Fiで下り200Mbps、上り100Mbpsは出ています。PS4の有線接続で同じ条件で接続テストした結果も下り285、上り45なので遅くはないと言った感じでしょうか。

以上の環境で問題なくプレイできているので大丈夫だなと思ったのですが、実際にゲームを起動したとき一瞬でできるようになるようなイメージがあるかと思いますが、そんなことはありませんでした。30秒くらい読み込みしていました。また深夜にプレイしたとき回線は遅くなかったと思うのですが、回線低下の警告が出てきて画質が悪い状態でのプレイ状態になりました。そして、まもなくゲーム停止。急にプレイ中のゲームが終了してしまうのはやはり萎えてしまいますね。また、格ゲー(ウルトラストリートファイター4)もプレイしてみたのですが、少なくとも私のようなあまり格ゲーをやらないプレイヤーには遅延は感じませんでした。

プレイした感じからは技術的にはかなり頑張っているという感じがしました。マルチプレイヤーは利用していませんが、シングルプレイヤーゲームをするのは問題なさそうです。安定感に関しては時間帯次第、あるいは同時接続数次第という感じでしょうか。問題はやはりラインナップ、そして価格なのは間違いないでしょう。今回セールで1ヶ月980円、3ヶ月2300円のセールをやっていたので試す気になれましたが、個人的にはそこまで多くのタイトルを毎月プレイできないので、通常価格では例え最新作を遊べたとしても躊躇してしまう価格です。ストリーミングのクラウドゲーミングには可能性は感じますが、まだ流行の兆しは見えないのではないかというのがPSNowを体験しての正直な感想です。

デモンズソウルなどPS3でしかプレイできないゲームをPS4で気軽に遊べるのは良かったです。3ヶ月利用権を買ってまだ利用期間があるので他のゲームもやってみたいと思います。今回はPS4でやってみたので次はPCからやってみたいですね。STADIAの詳細が出るのも楽しみですね。PSNowは一週間無料体験ができるようになっています。プレイできる環境にある人、クラウドのストリーミングゲームに興味のある人は是非試してみてください。

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