プレイヤーの減少が止まらない『PUBG』
バトルロイヤルゲームの火付け役となった『PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)』。2018年の1月にはPC版の同時接続ユーザー数が約300万人に達しました。PCゲーム市場を活気づける大きな要素となったことは間違いありません。
しかし、そんな『PUBG』も2018年11月現在は下火となってしまい。ピーク時の同時接続ユーザ数は約90万人と、全盛期の1/3にも満たない状況となっています。かつては存在していた日本専用サーバーも廃止され、現在はサーバーの地域を選択することはできません。
いったいなぜプレイヤーは『PUBG』を離れてしまったのでしょうか?
プレイヤーが離れた理由
まず、1つ挙げられるのは”チーターの蔓延”。
これはアーリーアクセスが始まった当初から問題となっていますが、エイム補助や即効回復などのチートが蔓延したことで、他のプレイヤーたちのやる気を大きく削いできました。
また、運営はチートを行っているプレイヤーの9割以上が中国のユーザーだと発表し、中国に大きなヘイトが集まりました。そこで、運営会社であるテンセントに中国当局が協力することでチートツールの流出グループの逮捕が強化されましたが、結局環境は改善されませんでした。
そして、現在もチーターが蔓延しています。
2つめは”荒野行動の流行”。
バトルロイヤルゲームが一気に流行したときに、『荒野行動』はスマホゲームの分野で一躍人気を博しました。
『PUBG』のパクリゲームともいわれる『荒野行動』ですが、そのクオリティは高く、高額なゲーミングPCを用意できないユーザー層を奪っていきました。
かなり遅れを取って『PUBG』もスマホアプリ版のゲームの配信を開始しましたが、時すでに遅しの状態でした。
3つめは”フォートナイトの躍進”。
以前より『PUBG』と同じバトルロイヤルゲームとして注目されていた作品が『フォートナイト』です。
『フォートナイト』が配信された当初は、『PUBG』のパクリだと叩かれていましたが、現在は状況が変わりました。
『フォートナイト』の強みは2点あります。
まず、1点目は”無料ゲーム”であるということです。プレイヤーは気軽にゲームを始められます。
2点目は”ハードを選ばないゲーム”であることです。PC、PS4、Xbox、Switch、モバイル版とほぼすべてのハードで遊べます。
これらの要素によってライトゲーマーの取り込みに成功し、ユーザー数を大きく伸ばしてきました。ゲームを運営しているEpic Gamesの技術力の高さと対応の迅速さが伺えます。
結局『PUBG』はどうすればよかったのか……
これまでプレイヤーが離れた理由を3つあげましたが、どれも共通していることがあります。
それは”対応が遅い”ということです。
『PUBG』はチーター対策にしても、その他ハードへの展開にしても遅れを取ってしまいました。
ゲームの環境を改善するわけでもなく、モバイル版やその他ハードへの展開も遅れてしまい、『PUBG』は取り残されてしまいました。
迅速な対応ができていれば状況は変わっていたと思います。
『PUBG』の今後の活躍に期待したいですね。