【レビュー】GOTY2018受賞…!偽りなき神ゲーGOD OF WAR【評価/感想】

【レビュー】GOTY2018受賞…!偽りなき神ゲーGOD OF WAR【評価/感想】

GOD OF WAR 【2018年】

※2019年2月1日 誤字、脱字の修正、加筆あり。

GOD OF WAR(以下GOW)は開発ソニーサンタモニカスタジオ、発売SIEのアクションアドベンチャーゲームです。ディレクターはコーリーバルログ氏。主人公クレイトスと神々の戦い、親子の絆や成長を描く物語です。以前まではギリシャ神話をもとに描かれていた物語ですが、今回から北欧神話の世界のもと物語が描かれていきます。ナンバリングはついていませんが、GOW3後の物語であり舞台もシステムも刷新した完全新作となっています。本作はCREO Z(18歳以上のみ対象)指定であり、暴力的、グロテスクな表現を多く含む作品となっていますのでご注意ください

早速動画を見てみましょう。

アメリカではもともと超人気作として知られていたので待望の新作ですが、日本ではアメリカほどの人気はありませんでした。日本のゲームファンにはおなじみでもミドル、ライトユーザーにはあまり知られていないと思います。懐かしい話をすると、今やフォートナイトで世界を席巻しているエピックゲームズが当時開発したギアーズ・オブ・ウォーという人気ゲームも同時期に発売されていてG、O、Wで略称が一緒でした。なので、ファンの間ではギアーズはGoW、ゴッド・オブ・ウォーはGOWとOの大文字小文字で使い分けていました。

今回はただでさえ高かった表現力をさらに磨き上げたこと、PS4での完全新作として登場ということもあり、日本でも注目度はあがりました。発売当時Twitterでもそれなりにバズっていたと思います。

操作感

今までは固定カメラだったり、クォータービューと俯瞰視点に近いものでしたが 本作では操作方法、システムを一新し完全に3人称の肩越し視点になりました。武器は斧と盾。息子のアトレウスは弓でサポートしてくれます。ダークソウルに近い操作感です。ロックオンも出来て、パリィもあります。斧を投げたりする操作もあるのでTPS好きも親近感を持てる操作感になっています。また、ゼルダのようなごく簡単な謎解きのギミックもあります。なのでダクソmeetsゼルダといった感じでしょうか。

元々シリーズでQTEがある作品でしたが、今作もQTEがあります。その場面は主にボス戦、イベントシーンなどです。QTEに関しては難易度ノーマルでやった限りでは難しいというものではありませんでした。QTEが苦手な人も安心してもらっていいと思います。

後述しますが、本編はシームレスで基本的にロードも入らないので世界も広く感じると思います。オープンワールドという感じではなくコーリー氏曰くワイドリニア。広い世界ということでファストトラベル(FT)もあります。が、FTはあるにはあるのですが一部を除き、だいぶ後半にならないと使えません。なのでFTはあってないようなものだと思ってもらったほうがいいです。

ゲーム史上初⁉全編ノーカットで語られる物語!

何を言っているか分からねぇと思うが…ノーカットなんです、このゲーム。ゲームでノーカットってどういうこと⁉そんなことが可能なのか⁉って私も最初に思いました。そのままの意味でノーカットなんです。ユーザーがセーブしてゲームを中断したりしない限り、ゲームをスタートしてオープニングが始まったときからクリアまで画面は切り替わることがなく、ロードもなく、常にカメラが物語を追い続けます。シームレスに全てを体験できる凄すぎます…!もちろんセーブもなしに全てをクリアするのはかなり難しいと思いますが、やることは可能ということです。映画でノーカットだとしても2時間前後、それを10時間以上プレイするだろうゲームでやってのける。この壮大な物語をノーカットで体験できるというのは数多くのエンタメを見てもGOW以外ではありえないでしょう。

タイトルにも書きましたが、本作は2018年The Game Awards(TGA)においてGame Of The Year(GOTY)に選ばれた作品です。TGAは数あるゲームの賞レースの中で最も大規模なゲームアワードです。今年のGOTYでノミネートされた作品がRDR2、スパイダーマン、アサクリオデッセイ、セレステ、日本からもモンハンワールドと協力なタイトルばかりで大豊作の年だったと言えます。その中で見事GOTYを勝ち取ったのがこの新生GOWです。RDR2が最有力とされていた中で受賞できたのは快挙です。トータルでの評価はもちろん、全編ノーカットということも評価に大きく貢献したと思います。

アトレウスの通った足跡。

さらにスゴイのがTGAのGOTYだけでなく、様々な媒体、アワードでも数多くGOTYを獲っていて年間GOTYの獲得数が現時点でTOP。つまりGOWは真の2018GOTY作品なのです…!もちろん賞を獲ったからスゴイではなく、評価されているから賞を多く獲っているということをご留意ください。

未完の大器?

以下ネタバレではないと思いますが、ストーリーに関することの記述がありますのでご注意を。

本作ではストーリーを進めていくと、行けそうなのにいつまで経っても行けない所があります。この事からもしかして完成していないのではないかという人がいますが、それは違います。本作は元々三部作の第一弾として想定されているらしく、つまり続編が予定されているのです。なので重要そうなワードだけが出てくるだけ出てきて、後になって「そういえばアレ、出てなくない?」ってなります。でも上記の通り、未完成ではないのでご安心ください。

 

このマップが進めるとどんどん霧が晴れていきます。

ただやはり、なんだか行けそうな気がする〜状態になっているのに行けないようになっているのは不満に感じてしまう人もいると思います。良く捉えれば次の作品ではここに行けるようになるんだなー、とか本作のマップに加えてまた新しい場所を探索できるようになるんだなーと考えることもできますね。逆に悪く言えばこの辺が唯一のマイナスポイントと言えるかもしれません。しかし、ディレクターのコーリー氏はDLCのような追加はあまり作りたくない、本編一つに全て出しきりたい、これ一本買えば全て楽しめるようにしたいと昨今の風潮とは違い、粋な考えを持っている人です。この行けない場所、出てこないものを入れることはあえての演出だとも考えられます。

GOWを初めてやる人も本作からで大丈夫?

結論から言うと問題ありません。GOWはシリーズ作品でPS2に1、2、PS3に3、アセンション、PSP2作品と携帯(日本未配信)にも出ています。ストーリーは確かにすべて繋がっていますが、メインはやはりナンバリング作品の1、2、3です。過去のストーリーも抑えたいなら1、2、3をプレイすればいいでしょう。他は外伝のようなものです。しかし最初にも言いましたが、いきなり本作から入ってもOKです。私も本作が初GOW。本作のストーリーは主人公クレイトスの新たな物語が描かれているので新規ユーザーでも問題ありません。公式などであらすじぐらいを読んどくといいと思います。息子のアトレウスも今回が初登場ということで新規ユーザーは彼と近い気持ちプレイできるようになっています。もちろん過去作を知っておくとより楽しめると思います。

 

フォトモードで編集したもの。

過去作は本作をプレイしてGOWが好きになったらやるという感じでも遅くないと思います。私も今回でGOWが好きになったので、過去作をこれからプレイするつもりです。過去作はPS2PS3PSPで出ている作品なので人によってはプレイしにくいかもしれません。1、2はワンパッケージになったリマスター作品GOWコレクションがPS3Vitaで出ています。PSPの2作品もワンパッケージでPS3リマスターがあります。唯一GOW3だけがPS4でリマスターが出ています。

どんな人にオススメか

まずシリーズファン。難易度によっては結構難しいです。なので、骨のあるアクションゲームがやりたい人。ゼルダっぽいゲームをPS4でやりたい人。実は本作はあのラスト・オブ・アスを参考にしているのでラスト・オブ・アスが好きな人にも刺さるかもしれません。今回の親子の物語、二人の冒険というのはラスト・オブ・アスに影響されたらしいです。正確にはラスト・オブ・アスの話は親子の話ではありませんが。フォトモードも勿論!あるので美しい景色を探すのも楽しいかもしれません。

私はアクションが好きですが、決して上手いとは言えません。しかし本作はトロコンまでやりました。(難易度はノーマル)過去作もやりたいと思いますし、続編もとても楽しみです。

クリア済のデータなのでニューゲーム+ができる状態です。難易度は(最高難易度GOD OF WARを除いて)いつでも変えられます。

 

武器を強くしたり、アトレウス(弓)を成長させることも出来ます。

 

スパイダーマンのようなスキルツリー。

 

操作方法。

 

左下の緑が体力。

 

このセッティングから色々できます。

 

カメラも細かくいじれます。

 

字幕はオンオフ出来ますが、音声は日本語のみ。

 

フォトモードでいろんな顔をしてくれます。

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