【レビュー】ゲームをやらない人にもやって欲しい…!Detroit:Become Human【評価/感想】

【レビュー】ゲームをやらない人にもやって欲しい…!Detroit:Become Human【評価/感想】

Detroit: Become Human(2018年)

Detroit: Become Human(デトロイト ビカムヒューマン)は開発Quantic Dream、PS4で発売SIE、PC(EPIC Game Store)ではQD発売のオープンシナリオアドベンチャーゲームです。CREOはD。開発のクアンティック・ドリームはフランスのデベロッパーで、彼らはインタラクティブメディアといった感じのゲームを作ることを得意としています。時は2038年、人と機械(アンドロイド)が共存しているアメリカの都市、デトロイトを舞台にコナー、マーカス、カーラの3体のアンドロイドの物語が描かれます。

早速動画を見てみましょう。

どんなゲームか

前述通り、まさしくインタラクティブメディアゲーム。アンチャはアクションゲームなので違うスタイルですが、これも『PLAYする映画』といって差し支えないでしょう。ただ同じ『PLAYする映画』でも、こちらはアドベンチャーゲームです。戦うこともありますが、戦闘はQTE(時間制限のあるボタン操作)です。

案内役クロエ。ゲームを始めると彼女が説明してくれます。

本作は映像に介入するゲームと言ったほうが近いかもしれません。QTEも多く登場します。数多くの選択が存在し、QTE以外にも制限時間があるものもあります選ばないといったことも出来ます。さらにはキャラクターが死亡することも…。もしキャラクターが死亡しても、ゲームオーバーにはなりません。このゲーム、ゲームオーバーがないんです。ある行動をしないと選べない選択肢もあったりして何度も遊べるようになっています。そして、どの道を選んでも物語は最後まで進行します。これがオープンシナリオアドベンチャー。様々な結末が用意されているのです。

 

一応プレイ中でも難易度は変えられました。音声はメインメニューからのみ変更可能。

 

操作感

クアンティック・ドリームのヘビーレイン、ビヨンドをやった人はわかると思いますが、基本その操作を少し快適にした感じです。アクションゲームをよくやる人からすればモッサリな動きと言えます。任意で走ることは出来ません。左スティック(L3)で移動し、調べられそうな場所にはマーカーが表示され(R2長押しで表示)、近づいてボタン、右スティック(R3)操作となります。繰り返しになりますが、QTEも多くありコントローラーを振らなければならない操作もあります。苦手な人は注意です。

このマークは右スティックの操作、右に倒せ。ということです。

2つのプレイモードが用意されていて操作が複雑だが没入感の高いEXPERIENCEDシンプルな操作でストーリーを楽しむCASUALがあります。EXPERIENCEDは難易度が高く失敗すればキャラクターが死亡する可能性があり、CASUALは難易度低めでキャラクターは死亡しにくくなるとあります。ゲームをあまりやらない人はCASUALでやったほうがいいでしょう。ちなみにこのレビューはEXPERIENCEDのものです。

CASUALだと分析すべきところに黄色い線でガイドが表示。EXPERIENCEDにはこの表示はありません。

フローチャートシステムが面白い!

ゲームはいくつものチャプターで構成されています。そのチャプターが終わるたびにどの道を選択したのかフローチャートが表示されます。このチャートは世界の人がどんな道を選んだのか、フレンドがどの選択肢を選んだのか数値で知ることが出来ます。

一応チャプター毎にやり直すことができますが、1度は通してクリアすることが推奨されています。1週クリアしてからチャプターの選択を変えて楽しむのがいいかもしれません。

スキップできないのが難点

フローチャートシステムにより、いろんな選択の結果を見よう!とさせるやり方はとても良いと思います。しかし、その場面を見るために、その過程の同じ場面を何度も繰り返し見なければなりません。その際にスキップができないのです。チャプター毎にやり直せるとはいえ、同じムービーを見なければならないのはなかなかツライものがあります。これは他のサイトでも言われているようで、多くの人が感じている不満点のようです。

ちょっとわかりにくい選択肢

いろんな選択肢が表示されるわけですが、自分が思ったことと違う展開になってしまうことがあります。『そういう意味で展開しちゃうの?そういう行動を望んでいなかったのに…』となることが何回かありました。ポジティブな選択かネガティブな選択かぐらいの表示はあっても良かったかもしれません。

選択肢の下の白いバーが制限時間。

どんな人が買いか

既存のジャンルのゲームに飽きてしまっている人。2Dじゃないアドベンチャーゲームをやりたい人。最近話題になったNetflixのブラックミラー バンダースナッチにハマった人。映画、ドラマが好きな人。映画の世界に介入してみたいと思う人。

音声は英語、日本語から選べます。

ストーリーは上記トレーラー程度の情報にしておいて作品を楽しむことをオススメします。多少ベタだったり、正直アンドロイドがこんなことする?と疑問に思う場面も。しかし、いろんなことを考えさせられる物語で総合的に面白いです。また同作をプレイした友人と物語の結末がどうなったか比べるのも面白いと思います。おそらく1回目のプレイで全く同じになることはそうそうないでしょう。ただ、チャプターからやり直せるとはいえ、すべての選択を見るのはなかなか骨が折れます。そしてクアンティック・ドリームのゲームは心に来ます…!こんなゲームなかなかありません。ゲームの出来事なのに、ここでこんなことはさせたくない…!どうすればいいんだ…!とか選択肢や行動に悩んでしまうこと必至です!

体験版がPSStoreにありますので是非1度体験をしてみてください。コナーでチュートリアル部分を遊ぶことができます。

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